小笠原 巨人 ですか

 まいど

 「プロ野球はどこのファンか?」
 という質問は、男性ならば「場がほっこり」した状況の居酒屋だったり、場をとりあえずしのぐ社交辞令的な質問は、特に親密でない同士であれば遭遇した事のある場面かも知れない。
 ここでポイントなのは「サッカーはどこのファンですか?」という質問は、野球が10とすると1か2程度であると思う。ま、ワールドカップのシーズンなら別だが。

 もっと言ってしまえば、そういえば「力士は誰のファンですか?」って質問は、自分もしたこともされたことも無いように記憶している。伝統的日本のプロスポーツであるのに、である。

 ところで最初の「どこのファンか?」と聞かれれば、僕は今は「特にありません」というほか無い。
 加えるなら、これもこの質問に対する多くの回答例にある「アンチ巨人です」と言うことになる。
 
 きっと父親の影響に違いない。
 父親は、長嶋が監督を首になれば、読売新聞を辞め、再就任すれば、読売、報知、報知スポーツを購読するのである。
 あれだけ悪人扱いされた江川を否定せず、「掛布とは必ずカーブから入る、でも掛布は打たない」そんな話に耳にタコができるのである。
 V9時代が終わって、「プロ野球カード」が全盛の時代に私も漏れなく野球をしていた。
 当時打順は、柴田-高田-張本-王だったと思う。
 巨人を破るのは、阪急しかない、と阪急ブレーブスのファンになるのである。
 子供の頃は、これは僕はおかしなガキだったのかも知れない。
 理屈ぬきで「誰かと同じ物は嫌」だった。
 兄貴が中日ファンで親父が巨人なら、オレは違うぞ、と。
 当時阪急の帽子は「H」のロゴはおでこにある。
 近所の「YG」のロゴの帽子をかぶっている輩どもに「お前はH=エッチだ〜」とからかわれたりしたが、余計にそれが僕の「阪急熱」をヒートアップさせたと思う。 
 
 オリックスにオーナーが代わっても、まあ、許せた。
 宝塚劇団も売るんか?阪急は?そんな思いもあったが金が無ければしょうがない。
 許せなかったのは、名称変更だ。
 ブレーブスは勇者達である。
 言葉が似ているからって、ブルーウェーブ=青波である。
 これは、全く似て非なるものである。英語ができるとかできないとか、そんな問題じゃない。
 ま、嫌になった理由を自己分析すれば「どっちか残せ」と。
 つまり、「横浜ホエールズ」は「横浜ベイスターズ」になった。横浜は残っている。
 全部変えたらダメでしょ。ORIXさん。
 
 ところで、小笠原選手。
 男がみて男っぽいような、独特の雰囲気のある選手である。
 言い方を帰れば「華がある」と言えると思う。
 どんな駆け引きが、さまざまな球団とあったかは知らないし、選手引退後を考えれば、巨人のメリットは大きい。
 過去色々巨人に行って芽が潰されてしまった選手がたくさん居ますので、そうなって欲しくないなあ、と思うのである。
 惰性で書くが、昔、清原がフリーエージェントで「巨人か阪神か」と話題になった際、名前は忘れたが、当時の阪神の監督が「清原君が(阪神に)きたら、縦じまのユニフォームを横じまにしても良い」と言っていた。
 「じゃ、ぜひやってもらいたい」と個人的には、ストライプからボーダーになった阪神をぜひ見たいので、清原には阪神に行って欲しかったと記憶している。
 とにかく
 僕は特に「行くな〜小笠原ぁ〜巨人に〜」とは叫ばないのである。
 やっぱり男はある意味経済力は大事だ。
 少しでも多く評価してくれるなら、そこに行くべきだと思う。
 今、私は製造業に勤務していて、自動車業界に居ます。
 独立系でいわゆる「系列」には居ませんが、世界No1になろうとしている「T自動車さん」から、ヘッドハンティングが来たら、転職しちゃうだろうねえ〜。ありえないけど。